梅雨の季節に気を付けること

健康法と生活改善

梅雨の季節は、体調を崩しやすい時期として知られています。東洋医学や五行思想の観点から、この時期に気をつけるべきポイントや養生法をまとめてご紹介します。


この記事は、「梅雨の季節に体調管理や健康維持を意識したい方」「東洋医学や五行思想に興味がある方」に向けて、梅雨と五行の関係や具体的な養生法、実際の体験談を紹介します。

この記事で分かること
  • 五行思想・五行説の基本と梅雨の季節との関係性
  • 梅雨の時期に起こりやすい体調不良とその理由
  • 東洋医学・薬膳・生活術に基づく梅雨の養生法と対策

五行思想・五行説とは

五行思想(五行説)は、古代中国に起源を持つ自然哲学の思想です。4000年以上もの長きにわたって東洋医学や養生法の中で取捨選択され、今も受け継がれています。


万物は「木・火・土・金・水」の5つの元素から成り立つと考えられ、これらの元素は互いに影響を与え合い、消滅や盛衰を繰り返すことで天地万物が変化し循環している、という考え方が根底にあります。


また、五行説には「相生(そうしょう)」と「相剋(そうこく)」という関係性があり、木が火を生み、火が土を生み、土が金を生み、金が水を生み、水が木を育てるという循環や、互いに抑制し合う関係が成り立っています。

この五行の考え方は、季節・方角・外気・運動・臭い・食物・色などさまざまな修飾因子と結びつき、体内をめぐる「気・血・水」とも深く関わっているとされています。

五行色体表とその活用

五行色体表は、五行の考え方をわかりやすくまとめたものです。現代の東洋医学でも診断や治療の指針として活用されています。
五行色体表を理解しておくと、体の不調を整えるのに大変効率的です。

五行色体表(梅雨・長夏に特化)

五行五季五色五臓五腑五気五味五志
長夏湿甘味

梅雨の季節と五行の関係

五行の考え方では、梅雨の時期は「土用・長夏(季節の変わり目)」とされ、五色は「黄色」、五臓は「脾(消化・吸収を担う)」、五悪(五臓を傷つける気象条件)は「湿」です。

湿気が体内で悪さをすると、脾臓(現代医学的には膵臓や消化器系全体)の働きを損傷しやすくなります。

実際に梅雨の時期は、体が重だるい、食欲不振、胃もたれ、むくみ、下痢、気分の落ち込みなどが起こりやすいとされています。

梅雨の時期に起こりやすい不調
  • 体の重さ・だるさ
  • 食欲不振・胃もたれ
  • むくみ・関節の痛み
  • 下痢や軟便
  • 気分の落ち込み・やる気の低下

梅雨の養生法と対策
  • 汗をかくこと
    適度な運動や入浴、サウナなどで余分な水分を排出しましょう。
  • 体を冷やさないこと
    冷房や冷たい飲食物の摂りすぎに注意し、温かく消化のよいものを食べましょう。
  • 温かく消化によいものを食べる
    米やとうもろこし、山芋、かぼちゃ、キャベツ、鶏肉などがおすすめです。
  • 飲みすぎに注意する
    冷たいビールやジュース、生ものは控えめに。
  • 旬のもの(夏野菜)を食べる
    スイカやきゅうり、冬瓜などは利尿作用があり、体内の余分な水分を排出するのに役立ちます。
  • 香りのよいものを食べる
    生姜、しそ、みょうが、三つ葉などは発汗力を高め、気の巡りを良くします。
  • 生活環境の除湿
    エアコンの除湿機能や扇風機、サーキュレーターを活用し、湿気をため込まないようにしましょう。

スイカの旬は理にかなっている
スイカは水分が多く利尿作用が高いため、梅雨の時期に食べることで体内の余分な水分を排出しやすくなります。


梅雨の時期は「体が重い」「食欲が落ちる」「気分が乗らない」といった声が多く見られます。実際にTwitterやInstagramでも「梅雨だる」というハッシュタグで多くの人が体調管理の工夫をシェアしています。


東洋医学や鍼灸師の現場では「梅雨は胃腸から崩れる人が多い」「冷たいものを控えて温かいものを選ぶと体調が安定する」といったアドバイスが多く見られます。


私が九星気学を学んだ際にも、五行説(木火土金水)はとても有効でした。特に季節の変わり目は体調を崩しやすいため、五行色体表を意識して生活することで、体の不調を整える手助けになりました。

実際に梅雨の時期に体を冷やしすぎないように注意し、旬の野菜や香りのよい食材を積極的に取り入れたところ、体が軽くなり気分も明るくなった経験があります。

まとめ

梅雨の季節は、東洋医学や五行思想の観点からも体調管理が重要な時期です。湿気による不調を防ぐためには、体を冷やさず、消化のよい温かいものを食べ、適度な運動や生活環境の除湿を心がけることが大切です。五行色体表を意識した生活術を取り入れることで、心身ともに健やかに過ごすことができます。

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